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(2018/11/21)

さて、今年も余すところ1ヶ月となりました。

そして忘年会のシーズンです。

 

宴会は楽しいものですが、先に退席するのは難しいもの。

そこで今回は上手な退席をした人のご紹介です。

 

「憶良らは、今はまからむ。子泣くらむ。そのまた母は、我を待つらむよ」

有名な、山上の憶良の和歌です。

この歌を詠んで、宴会を退席しました。

 

直訳すれば、

()山上の憶良は、そろそろ退出したいと思います。

 (家では)子供が泣いているでしょうし、その子の母親も私を待っているでしょうから」

と、なります。

 

字面は、

「イクメンパパの私が帰らないと、幼子は『パパがいない』と泣きますし、

それで女房は私に対して怒り心頭になりますから()とか、後半が

「まだ新婚気分が抜けきらない恋女房が私の帰りを待ちわびていますから」

とかになりますが、真意はそうではありません。

 

実は、この頃作者の山上の憶良は結構高齢でした。

身分制度の下、位は高くありませんでしたが、温和で有能な官僚として年下の上司や同僚の中で

活躍していたようです。

 

宴会の席で、高齢で気の良い先輩が、

「幼子がいる。そんな子供がいる若い妻が待っている」から「帰る」

と、言いました。

 

若い同僚の感想は、

「そんな若い奥さんがいらっしゃるのですね!」

だったり、或いは

「見栄張って、嘘ばっかり!」

だったかも知れません。

 

何れにせよ、爆笑と喝采の中、にっこり笑っての退席が目に浮かびます。

 

年齢や職場の環境でそのままコピペ…、いや真似できることではありませんが、

このセンスやこれが言える職場での雰囲気作りは参考にしたいものですね。

(医局)