地域の皆さまと退院された方へ院内での取り組み

高次脳機能障害に対する取り組み

画像:高次脳機能障害のイメージ図

高次脳機能障害とは?

画像:ここにイラストをいれてください

高次脳機能障害とは、脳血管障害や交通事故などで「高次な脳機能」が障害されるものです。高次な脳機能とは、物事を記憶する、状況に合わせて行動を変える、物事を効率よく実行する等、人間だけに備わっている脳機能です。高次脳機能障害は、大きく分けて「注意障害」、「記憶障害」、「遂行機能障害」、「社会的行動障害」に分類されます。

高次脳機能障害に対するリハビリテーション

画像:評価道具

各種検査を用いて高次脳機能障害を適切に評価し、多職種協働でそれぞれの専門性を活かしながらリハビリテーションを積極的に実施しています。

高次脳ワーキンググループの活動

当院では、高次脳機能障害の患者さまやご家族さまに対する支援を高次脳WGとして行っています。メンバーは医師、看護師、介護士、セラピスト等多職種で構成されており、効果的なリハビリテーションの実施、退院後生活の充実、社会復帰を目指して日々活動しています。高次脳機能障害は、目に見えない障害であることで周囲から理解されにくく、症状は多種多様で患者さま一人ひとりに応じた対応が必要となってきます。入院生活はもちろんですが、退院後も円滑に在宅生活への移行が図れるように、各種ツールの開発や紹介、退院後のアンケート調査やフォローアップ、事例の検討等を行っています。皆様の生活がより良いものとなるよう、今後も最新の情報を発信していきます。

患者さまのご家族に対する取組み

家族のための集いの場「よつばカフェ」

よつばカフェはご家族の皆さんの声から生まれました。
悩みを打ち明けることができる場所、新しい情報を得ることができる場所…よつばカフェはご家族の皆さんをサポートする場です。
ご家族であればどなたでも来ていただけます!お気軽にお越しください。

よつばカフェとは?

当院に入院されている、または入院されていた方のご家族の方が集まって、悩みや情報交換をする場です。
安心した生活を送ることができるようにみんなで考えていきましょう!

よつばカフェについて

橋本 章(はしもと あきら)回復期セラピストマネージャー・作業療法士・認知症ケア専門士

画像:言語聴覚士
橋本 章(はしもと あきら)
家族会「よつばカフェ」とは?
当院に入院されている患者さま、または入院されていた患者さまのご家族にお集まりいただき、悩みや情報交換を行う会です。平成26年からスタートした取り組みで、年に2〜3回程度行なっています。
どういった目的でスタートされたのですか?
私も介護の経験がありますのでよくわかるのですが、ご家族にとって退院はとても喜ばしいことであると同時に、今後の生活が順調に送っていけるかどうか少なからず不安もあるものです。そして実際に毎日が始まると、うまくサポートしてあげられなかったり、気持ちの行き違いがあったりなど、悩みを抱えてしまう方もいらっしゃいます。そういった同じ境遇や悩み、問題を抱えた方々が情報交換をし、解決策を見出すのはもちろんですが、何より共感しあうことで心の負担を軽減してほしいと思い、スタートしました。お集まりいただいたご家族からは、多くの感謝の声をいただいています。
具体的にはどのようなことをされているのですか?
交流会のほか、当院の医師による講演をしたり、セラピストによる自宅でできる健康体操等をご紹介したり、ご家族がご自宅に戻って活用できるような情報を発信しています。その時々によりプログラムは異なりますが、医師や看護師、介護士、セラピスト、栄養士などに相談できる時間を設けることもあります。この会を継続していくことで、長くご家族をサポートしていきたいと考えています。また、いずれは地域の方々にこういう場が提供できるよう、ブラッシュアップしていきます。