体制・特色・取り組みリハビリハウス

リハビリハウスについて

橋本 章(はしもと あきら)回復期セラピストマネジャー・作業療法士・認知症ケア専門士

画像:言語聴覚士
リハビリハウスについて教えてください。
1階に設けられた入院中の患者さまが自宅復帰に向けてリハビリテーションを行う、2LDKの模擬ハウスです。病院内に住宅と同等の規模、実際の生活場面を再現しやすい間取り・空間を完備しているのは全国的にも珍しいケースだと思います。しかも内装は、当院の理学療法士や作業療法士が設計の段階から関わり、あえて段差だらけの構造となっています。
なぜリハビリハウスを設けられたのですか?
今日、世間ではバリアフリーが当たり前のように広く認知されておりますが、昔ながらの住宅には反映されていないのが現状です。つまり、最も必要とされる高齢者の住まいはバリアフリーに対応していないケースが多い、ということです。患者さまやご家族はリハビリテーションを経て、体力や運動能力の回復を実感されると思いますが、退院後、入院中と同じ感覚でご自宅で過ごせるかというとやはりそこは違います。なぜなら、病院という施設はほぼ完全な状態でバリアフリーに対応しているからです。実際にリハビリハウスをご体験いただいた患者さま、ご家族からは「うちの廊下はこれより狭い。車椅子での方向転換は気をつけないと」「我が家のお風呂も病院のものより狭く、浴槽ももっと深い。同じようにはいきませんね」など、たくさんの感想をいただいています。それぞれのご自宅にできるだけ近い状況でのリハビリテーションに取り組んでいただくには、リハビリハウスは最適な空間です。

リハビリハウスとは

リハビリハウスとは、入院中の患者さまが自宅復帰に向けてリハビリテーションを行う2LDKの模擬ハウスです。当院の理学療法士、作業療法士が“設計”から関わり、あえて段差だらけのリハビリハウスが完成しました。
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