各部・職種紹介リハビリテーション部

理念

高度なリハビリテーション医療を
リハマインドとともに

基本方針

  1. エビデンスに基づいたリハビリテーションを実践し、多職種協働のチーム医療の中で専門性を発揮します。
  2. いつも患者さまの立場になって物事を発想し、患者さまが自発的・能動的に活動・参加できる回復期リハビリテーションを目指します。
  3. 常に在宅生活を意識し自宅・地域の中でその人らしく、自分らしく生活できるよう、温かみと思いやりのあるリハビリテーションを提供します。

あいさつ

画像:副部長近影
リハビリテーション部 副部長
神田 勝彦(じんでん かつひこ)

リハビリテーション部では、科学的根拠はもちろんのこと、患者さまの立場から発想し、「その人らしさ」を追求できるリハビリテーションを、思いやりを持って提供しています。また、リハビリスタッフを各病棟に配置し、多職種と協働しながら生活に密着したアプローチを行っています。さらに、最新の機器を取り揃えることで、患者さまの機能回復を支援し、リハビリスペースやリハビリハウスを段階的に活用することで、日常生活動作を「できる」から「している」レベルに定着させ、在宅復帰を促進しています。退院ではなく、地域でその人らしく自分らしく暮らすことを目標に、退院後のフォローや在宅支援センターとの連携も大切にしています。スタッフ育成では、チーム医療の中で、協働性を発揮し、多職種で相乗効果を生むジェネラリスト、専門性を発揮し自職にしか出せない効果を生むスペシャリスト、そして双方の効果を生むプロフェッショナルが育まれる支援体制を構築しています。リハマインド・ホスピタリティマインド・プロマインドの3つのマインドを心に、リハビリテーションを進化させていきます。

リハビリテーション部について

リハビリテーション部は約90名のスタッフが在籍しています。各々のスタッフが3つの病棟に配置され、365日体制で、患者さまの在宅生活を意識したリハビリテーションを実施します。1人の患者さまに対し、多職種(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など)がチームとなって担当しアプローチを実施していきます。

    • 画像:チーム制の概念図

 

  • 画像:チーム制の概念図

職種紹介

当院の理学療法(PT)とは

病気、障害があっても住み慣れた街で、自分らしく暮らしたいというひとりひとりの思いを大切にして、病気、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動療法や物理療法として電気治療や温熱療法などの手段を用いて、運動機能の回復を目的に行います。当院では、積極的な装具療法や天井走行リフトでの歩行練習、ゲイトジャッジシステム等を用いて効率的で科学的根拠に基づいた理学療法を展開し、早期から機能改善を行っています。また、日常生活動作や生活機能に関するアプローチを多角的に行うことで、生活復帰や社会復帰を支援して、生活の質の向上を行っています。
認定理学療法士(脳卒中、運動器、代謝、地域、介護予防)や3学会合同呼吸療法認定士などの専門分野に特化したスタッフも在籍しており、学会での発表や研修会の講師、高校野球や通いの場支援などのサポート、研究分野にも積極的に取り組み、高度なリハビリテーションを患者さまに提供するようにしています。

理学療法士

小川 奉彦(おがわ ともひこ)科長 回復期セラピストマネジャー・脳卒中認定理学療法士

画像:理学療法士
理学療法士の仕事とは?
寝返ったり、起き上がったり、歩いたりと、生活の土台となる基本動作を築き上げていくためのリハビリテーションを提供していくのが仕事です。その中でも、ただ歩くのではなく、体力や歩き方など患者さまお一人お一人の生活を見越した土台づくりを心がけています。
回復期セラピストマネジャーとしての目標は?
私自身が現場に出ることももちろんありますが、基本的には私の管理するセラピストを介してリハビリテーションを提供していく立場です。ですので、そのセラピストのモチベーションを高めたり、能力を向上させることが、結果として患者さまにより良いリハビリテーションを提供することにつながると考えています。そのため、極力働きやすい環境をつくったり、教育の方針や展開についても最善の取り組みをしています。教育方針として「専門性とチーム医療の両立」と「地域にも通用する人財の育成」の2つの柱があります。その方針に沿って、まずは何でもできるジェネラリストを育てます。つまり、1年目などの若いスタッフについては、リハビリテーションに関わる多様な知識や技術を幅広く磨いてもらいます。その上でそれぞれの専門性を高めていってもらいます。具体的には、それぞれにプリセプターや臨床指導者も配置してマンツーマン指導を実現するなど数々の制度を設けています。そういった教育を施しながら、最終的にはプロフェッショナルなセラピストを育てること、これがマネジャーとしての目標です。

吉川 浩成(よしかわ ひろなり)脳卒中認定理学療法士

画像:理学療法士
どのような理学療法士を目指していますか?
一般的にはスペシャリストとは一つの分野に特化して知識や技術を有していることを言いますが、私が目指しているスペシャリストとは、理学療法士として全ての分野の知識や技術を有する幅の拡さと、さらに高度に行えることです。回復期ということもあり、患者さまの目標に対し、身体機能面や基本動作、日常生活動作を改善するためのリハビリテーションをしていきます。その際、科学的な根拠が確立されているリハビリテーションに加え、患者さま自身のナラティブ(物語)な面も勘案しながら行い、患者さまやご家族さまが要望する生活に向けて支援していくことも重要です。
以前、病気の家族を介護した経験があり、経験者でしかわからない不安がありました。その経験から理学療法を提供する上でも、本人やご家族さまの表情や意欲といった細やかな気づきが必要だと思いました。また、これからの人生のことやご家族さまの負担まで考えたリハビリテーションを提供したいと思います。
脳卒中認定理学療法士を取得されていますが、役割について教えて下さい。
認定理学療法士を取得するには、専門分野に登録し、①研修会に参加し180ポイント取得、②事例・症例報告10例提出、③筆記試験を合格することのすべてをクリアすることで日本理学療法士協会から認定されます。専門分野における職能的に高水準のレベルを獲得することで、患者さまへ科学的に根拠のある治療が行えることや後輩の育成に活かせると思いました。また、最新の知見を深めることで、治療における説明責任を果たし、患者さまにとってあるべき理学療法士の理想像に近づけると思っています。当院では認定理学療法士が集まり、研究活動を通して、治療の質の向上とともに地域のレベルアップも図っていくことで患者さまに還元できると思っています。

当院の作業療法(OT)とは

自宅や地域、学校や職場への復帰を目標とし、その人らしい生活の獲得を目指します。特に日常生活動作(食事・排泄・更衣など)の改善には力を入れており、リハビリハウス(バリア有り住宅)での動作練習や調理動作練習、またバスや電車といった公共交通機関を使った外出練習なども行なっています。自動車運転の再獲得に向けても近辺の病院や自動車学校とも連携を図りサポートしています。さらに上肢リハビリ装置(CocoroeAR2)や電気刺激装置(IVES、PAS)なども導入しており上肢機能の改善にも力を入れております。その他、認定作業療法士や福祉用具プランナー、認知症ケア専門士などのスペシャリストも多数在籍しており、学会での発表やジャーナルへの投稿なども積極的に行っていきます。

作業療法士

田頭 大士(たがしら たいし)回復期セラピストマネジャー・作業療法士

画像:作業療法士
作業療法士の仕事とは?
日常生活をスムーズに送るため、食事や入浴、家事など応用的動作能力の改善・向上を目指す、身体と心のリハビリテーションを提供する仕事です。患者さまの入院前の生活状況や歴史、背景を細かくヒアリングし、「その人らしい」生活が送れるよう支援していきます。当院では、1人の患者さまに対し多職種で担当するチーム医療の体制を採用しておりますので、それぞれの分野のプロフェッショナルな意見がリハビリテーションに反映されています。
回復期セラピストマネジャーとしての目標は?
多職種のスタッフが患者さまに対して最良のリハビリテーションやケアを行えるような効率的な管理、システムを構築していきたいです。また、対患者さまのみではなく、対スタッフにも目を向け、しっかりとしたコミュニケーションにより現場の意見を取り入れながら、働きやすい環境をつくりたいです。と同時に、各スタッフの長所や成長も考慮し、業務・役割の配分や目標管理を行うことで、組織貢献と実際の現場とをつなぐ中立的や役割を担えるようマネジメントしていきます。

地田 香穂里(ちだ かほり)作業療法士

画像:作業療法士
徳山リハビリテーション病院に入職した理由は?
各病棟にリハビリスペースが設置されていることと、看護師やセラピスト、介護士など多職種が集まるスタッフステーションが設けられているので、患者さまの情報を共有しながらチーム医療で取り組めるところに魅力を感じたからです。また、当院にはバリアフリーに反する、あえてバリアを設けたリハビリハウスがあり、そこで家事動作練習や家族指導が行えるので、患者さまの自宅に合わせたリハビリテーションが提供できる点も素晴らしいと感じたからです。
徳山リハビリテーション病院の教育体制について教えてください。
当院に入職して3年目になり、やっと業務に慣れてきました。ここまで成長してこられたのは、やはり当院の充実した教育制度があったからだと思います。例えば、1年目は業務指導や相談ごとを聞いてくださるプリセプターと、実際の治療場面の中で私の提供するリハビリテーションについて気づいたことを指導・アドバイスしてくださる臨床指導者がそれぞれ付いてくださいます。2名の先輩に見守られながら日々の業務に取り組めることは、とてもありがたい環境でした。今でも不安になることはありますが、そんな時も相談しやすい雰囲気があり、丁寧に指導していただけます。また、院内研修や勉強会も頻繁に行われており、常に自己研鑽できる環境も魅力だと感じています。
将来的にはどんな作業療法士になりたいですか?
患者さま自身が一番望んでいること、目標としているところに向けてリハビリテーションを進め、患者さまにとっての役割や生きがいを少しでも増やしていけるよう、一緒に歩んでいける作業療法士になりたいです。また、技術面や知識面もまだまだ磨き、患者さまに寄り添っていけるスタッフになりたいと思っています。

言語療法(ST)とは

脳血管障害などの後遺症により、生きていく上で重要な「話すこと」や「食べること」に何らかの問題を生じることがあります。言語障害や高次脳機能障害、摂食嚥下機能障害などに分類されるこれらの障害に対して、患者さまやご家族さまのお気持ちに寄り添いながら、リハビリテーションを実施していきます。当院には摂食嚥下リハ学会認定士や認定言語聴覚士など専門分野のスペシャリストも在籍しており、より質の高いサービスが提供できる体制を整えています。出来るだけ日常生活に近いかたちでの“生きたコミュニケーション”や“楽しみながら食べる”支援に力を入れている他、自動車運転や職場復帰など多様なニーズに対応し、他職種にも働きかけながら患者さまの機能改善、社会復帰に向けて取り組んでいます。また、入院中だけでなく退院後もその人らしい生活を構築できるように支援しており、通いの場の講師など院外にも活躍の場を広げ、地域貢献にも力を入れています。

言語聴覚士

田代 浩之(たしろ ひろゆき)言語聴覚士・日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士

画像:言語聴覚士
言語聴覚士の仕事とは?
病気を機に今まで普通に食べられていたのが食べられなくなるという症状が出てくる場合がありますので、適切な評価と安全性を考慮した集中的なリハビリテーションを実施し、口から食べる楽しみを再獲得していただくことが主な仕事です。また、中にはコミュニケーションに障害が出てくる患者さまもいらっしゃいますので、そういった方に対しては人と人とのつながりを少しでも取り戻すことができるよう練習を行ったり、ご家族の患者さまへの接し方を工夫してみたり、環境を変えることで患者さまの負担が少しでも減らせるよう努めています。
これまでの経験をふまえ、今後の抱負をお願いします。
以前は在宅支援センターで訪問リハビリテーションに関わらせていただき、回復期リハビリテーションの期間は短く、その後の生活の方がずっと長いことを改めて実感させられました。ですから、退院後にいかに「その人らしい生活」を送れるように手助けしていくのかが、回復期リハビリテーションでの最も重要な課題です。そのため、その方の過ごされている1日の流れやどんな人たちと関わっておられるのかなどをしっかりと把握し、その方にとって最も効果的なリハビリテーションを提供する必要があります。また、患者さま本人だけでなく、ご家族や環境を変えていくことで生活のしやすさが改善される場合もありますので、様々な情報をご提供して関わり方というものをお伝えしていくことも私たちの大切な役割だと思っています。医師や看護師、介護士、他のセラピストとともに全体を俯瞰で捉えながらチームでリハビリテーションに取り組んでいく中、患者さまお一人お一人に対しての言語聴覚士としての役割を明確に捉え、それに向けてベストを尽くすことが今も今後も私の目指すところです。

豊かなリハビリ環境

  • 画像:リハビリ環境例-1
  • 画像:リハビリ環境例-2
  • 画像:リハビリ環境例-3
  • 画像:リハビリ環境例-4
  • 画像:リハビリ環境例-5
  • 画像:リハビリ環境例-6

先進的なリハビリテーション機器

様々なリハビリ機器を用いて患者さまに適したリハビリテーションを実施します。

様々なリハビリ機器

教育方針

  1. 1.専門性とチーム医療の両立
  2. 2.地域にも通用する人財の育成

→ スペシャリスト + ジェネラリスト = プロフェッショナルの育成

画像:教育方針の概念図

教育体制

プリセプターシップによる新人支援

先輩(プリセプター)と新人(プリセプティー)がペアを組み、業務の指導や仕事の悩みを解決できるよう支援していく制度を導入しています。

臨床指導者によるOJT(On the Job training)

臨床指導者によるOJT(On the Job training)を実施し、指導者がマンツーマンで現場での的確な指導を行なっています。

職種や階層別に合わせた院内研修

クリニカルラダーを導入し、キャリアアップの指標を明確にしています。自分の能力にあった研修を受けることができ、プロフェッショナルに向けて必要なことが「見える化」されています。

充実の文献・図書

各種ジャーナル(PTジャーナル、総合リハビリテーション、クリニカルリハビリテーションなど)や幅広い分野の図書を配置しています。また、オンライン文献検索エンジンも導入し、日々の業務の中で気づいた疑問点や得たい知識について調べられる環境があります。

専門バンク

認定理学療法士や認定作業療法士、呼吸療法認定士、福祉用具プランナーといった各有資格者が核となり、様々な臨床場面をサポートします。

自己啓発における支援

各種ジャーナルや幅広い分野の図書を配置しています。また、オンライン文献取得システムや資格取得のための支援講座、研究の支援など自己のステップアップに関しても支援しています。