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高齢者になっての自宅の断捨離!(2019/03/20)

事情があり、自宅の二部屋をある期日までに片付ける必要に迫られた。

家の本棚、押入れ・タンスには、夫婦で、還暦を過ぎる歳までに、”蓄積“した衣服・書物などがびっしり

私は、生来、片付ける・ということが苦手で、今でも職場の机の上は書類や書物が山積している状況である

これまでにも、時折片付けを思いつき、夫婦で「要らないものは捨てよう!」と言って、片付けを開始するのであるが、中途半端に終始していた。といのも、自分の衣服や書物についても、「まだ着れる」とか、古い本についても「捨てるにはもったいない」といった感情が湧いてきて、結局、時間ばかりが過ぎていき、当初の“片付け”なる作業は進まずじまい

しかし、今回は、部屋の明け渡しの期日が定められており、なんとしても成し遂げなければならない状況である 

今回の片付けでは、ひょうんなことから、ヘルパーの傍ら片付けを生業にしている女性が手伝ってくれることになった

まず、自宅を見てもらい、開けるべき部屋を含めて、すべての部屋という部屋をチェックしてもらった

そして、開けるべき部屋以外の部屋の片づけから開始したそれからは、片付け専門の女性の指示のもと、老夫婦のその日その日にやるべき仕事内容がはっきりして、勢い片付けざるを得ない状況となっていった

私達夫婦だけで行おうとすると、お互いの所有物に対する長年の思いがありなかなかはかどらない作業が、中立的な立場から進言していただくと、不思議なことに夫婦ともにお互いにより客観的・現実的な判断を下せるようになっていった

そうすると、夫婦ともにだいぶ“思い切り”がよくなり、これまで“蓄えていた”物品の廃棄の選別がよりスムースに行えるようになった

片付けのポイントは、まず、しまっている服や本などを全て一旦外に出すことのようだ。そして、一旦外にだした物品の区分け始業、つまり、現在使用している物やどうしても残したい物を残し、廃棄すべき物は、思い切って廃棄するという取捨選択の作業を行った

このような作業は、まず開けるべき部屋以外で行い、不要となった服や書物・家具類他をすべて、廃棄用のビニール袋にいれて集めていった

       

(写真はいずれもビニール袋に占拠された和室とリビング)

このあと、開けるべき部屋の片づけを行い、同様に、物品の取捨選択を行って、残すべき物は、他の部屋に移動させた片付け作業で助かったのは、廃棄物を分別する必要がなく、全てビニール袋に入れてもよいことだったこれは、後に“何でも屋さん”が分別して廃棄してくれるということであった

そして、指定された期日となり、和室や応接室にうず高くつまれた廃棄すべき物品などの入ったビニール袋は“何でも屋さん”がトラックをもってきて、そして、回収してくれた

 

このようにして、長年置き去りにされていた自宅の断捨離が、一部ではあるが実現できた

 私自身が終戦後の貧しかった時代を幼少期に経験しており、このためか、“(捨てるのは)もったいないという世代”である。このため、これまでの人生は、物を買うことはあっても、古くなった物を“捨てる”ことは最小限にしていたかもしれないその結果として、家の中は物があふれる状況になってきたともいえる

ただ、片付け専門の他者が入ったことにせよ、古希を前にして、こういった“物が溢れる”自宅が片付けられるようになったことは、私にとっては、人生での一つの大きなイベントであり、満足している

望むらくは、もう一度くらい、断捨離をして、自分の身を”シェイプアップ“したいものであるが、あとどれくらいの時間が残されているのかは神のみぞ知るで、こればかりは予測困難

 皆さまにも、折に触れて、自宅に所有している物品の断捨離を勧めたいが、夫婦だけでやって口論に発展してしまう懸念があり、そこはくれぐれもご用心していただきたい

(医局)